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みとり

2012年から、カナダでのホスピスでのボランティア活動をしてきました。

その経験中で思ったこと。

それは、人の死は、赤ちゃんの生誕と同じくらい神聖で美しい。

お産は肉体の誕生、死は魂の誕生。

そう思いました。

その活動を通じて、人が最期の時を迎えるにあたって、家族もご本人も、いろんな感情に向き合いながら、残された大切な時間を過ごしていく中、緩和病棟の医師のケアのもとで、それを静かに支えていく、ホスピスボランティアの大きな存在、安心して最後の息を引き取るまで、誰かがそばにいる、という看取りの大切さを学びました。

 

カナダでの経験を元に、日本でも看取り士として、活動を開始してこうと思っています。

 人は誰もが死を迎えます。その最後の時を、平穏な気持ちで受け入れる事で、旅立ちが、まるで卒業式のような達成感となるでしょう。

肉体がなくなり、魂の世界で、

「今まで学んできたことを、さて、これからどうやって生かしていこうか。」という思いで、あちらの世界の始まりを迎えることができるでしょう。

 残された方達も、ありがとう、よくがんばったね、また会おうね、という深い感謝と共に送り出すことができ、その後の人生にさらに強さや優しさを与えてくれることと思います。

人が死ぬのは、悲しいです。泣きます。おいおい泣きます。

でも、いいのです。

死の悲しみを健全に受け止める方は、生も受け止める。

 

私はそう思います。

そばに居て見送ってあげることが、命のバトンタッチになるのです。

そのバトン、しっかり握って前進すること、泣きながら、笑いながら、一歩一歩前に進むこと、それが、死ぬまで生きる。

死にゆく人がより意味深い死を迎えるため、生きゆく人がより意味深い人生を送っていけるため、お役に立てればと思いながら、日々過ごしております。

これから私が提供する看取りは、患者様やご家族様にとって負担の少ない形で、患者様が安心して最期を迎えられるよう、心身ともにケアを行い、お互いに支え合えるような関係を築いていきたい、そう願います。

​そして、送られるご家族の心のケアにも心がけていきたいと思っています。

丁寧で穏やで、心のこもった対応を心がけることで、それぞれの方に合った最適な方法を模索し、同じ歩幅、同じペースでそばを歩みながら、最善の看取りを提供することを目標にしております。

 

看取りは、誰もが直面する命の終わりに向き合うときに必要なサポートです。私がその一助となり、患者様やご家族様に安心感と安らぎのもとで、残された大切な時間をお過ごし頂けるよう、心がけていきたいと思います。

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