ひとりじゃない
こう言うストーリーがあります。
「25歳の時に、大好きだった最愛の母親を自殺で亡くしました。母は極度の躁鬱病に苦しみ、心の痛みに耐えきれずに最後は、自分で逝ってしまいました。
そして、私は第一発見者として、その最愛の母の最後の姿が脳裏に焼きついたまま、一生を過ごすことになりました。」
そういう話を、私は聞きたいのです。聞きたくて聞きたくて、しょうがないのです。そうすると、
ひとりじゃないんだな。どこかに、私の気持ちをわかってくれる人がいるんだ。
それだけで、安心するんです。癒しなのです。
そう、このストーリーは私自身のストーリーです。本当にあった出来事です。
この世には、何億円もかけて、美しい女優さん、カッコいい俳優さんが出演する、素晴らしい映画がごまんとあります。
私にとっては、その90分の華やかな映画よりも、3分の本物のストーリーが、神聖で価値があって、大切で、学びで、支えなのです。
だから聞きたい。
私たちの自死遺族サポートグループは、自殺で家族を失った方々が集まって、互いにサポートし合える場所です。
人は誰でもいつかは死にます。
いろんな形で最期を迎えます。
私にとっては、どれもこれも、美しいストーリー。
妊婦さんのお産が肉体の生誕ならば、人の死は魂の生誕。
どちらも同じくらい神聖で、美しい、私はそう思うのです。
様々な最期がありますが、自死で愛する人を失くすと言うのは、
いろんな感情が複雑に混じり合ってしまって、素直に向き合えない、そう感じるのです。
だから、病気で愛する人を亡くして喪失感を感じている方と、悲しいよね、寂しいよね、と支え合っても、どこかで何かが噛み合わない。
絡み合った複雑な感情が邪魔をして、
「あなたには私の気持ちわからないよね。。。」って思ってしまいます。
それが、また罪悪感となり、絡み合った感情が固い毛糸玉みたいになってしまい、どこから解いてよいか、わからなくなってしまうんです。
もういいや、生きてるだけでありがたいから、別に向き合わなくてもいいし。
そんな思いをしたことありませんか?
だから、ここではあえて、
自死遺族のサポート、自殺という形で愛する人をなくしてしまったご遺族の支えになればと思って、立ち上げました。
悲しみや苦しみを抱え込んでしまっている方々にとって、話し相手や理解してくれる人がいるだけで、少しでも心の負担が軽くなることがあります。状況は変わらずとも、話すだけで心が軽くなることもよくありますよね。
経験豊富な心のケアのプロのサポートのもとで、個々のニーズに合わせたサポートを提供させて頂いております。
グループセッションでは、自分の気持ちを共有し、同じように悲しみを抱えている人たちと出会い、交流を深めることができます。
自死遺族の方々だけでなく、家族や友人、そして関心を持っている全ての方々に、自殺予防への理解と意識を高めていただくことを目指しています。 この場所は、誰でも参加できる場で、自死遺族の方々が安心して話し合える空間を提供しています。
一緒に悲しみを分かち合い、共に歩んでいく仲間を見つけて、みなさんの笑顔を取り戻せるように、お役に立てると嬉しいです。
対面もしくはオンライン相談 一対一:60分 9000円
オンライングループセッション(2名以上):60分 お一人様5000円